陰極線管に磁石を近接させると、管を構成する金属部品や蒸着膜が帯磁して内部の電子ビームに歪みが起こり、正しく動作しなくなる場合がある。特に、鉄製のアパーチャーグリルやシャドウマスクを採用している物でも、これらマスクが磁化すると色ズレを起こしやすい。色ズレの影響が目立ちやすいコンピュータ用ディスプレイでは、消磁機能を内蔵しているものが多いほか、内蔵していない場合でもテレビなどの消磁に用いる専用の消磁器[3]もある。
消磁器は作動させたら、画面上で円を描くようにしながら次第に遠ざける事で磁気の影響を気に成らない程度に軽減させることができる。熟練を要する方法だが、永久磁石でも上手に一定速度で画面上を動かしながら遠ざけることで、消磁することも原理的には可能である。[4]
基本的にブラウン管使用機器のそばにスピーカーやモーターといった磁気を発する物を設置するのは避けるべきである。ただしこれらの影響を与えないように防磁機能を持たせているものは、影響が無視できるほどに小さくなっている。
注意・その他 [編集]
ブラウン管は非常に高い電圧(数千~数万V(数十kV))で動作する。この高電圧は、ブラウン管を内蔵する機器の電源を切ったあとでも基板上に充電部があったり、「帯電」という形で数日間は残るため、このような機器を分解することは技術的な訓練を受け、適切な事故予防処置をとらない限り電気的な知識のない素人が行なうべき行為ではない。安易に高電圧部分に触れると感電するおそれがあるため、ブラウン管を内蔵した機器本体・及びそれに付属するマニュアルなどで警告するなどの措置がとられている。
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また、ブラウン管はそのものが大型の真空管である為、万一ガラス部分に不慮のダメージが加わった場合、爆縮を起こし、割れたブラウン管の破片(ガラス)が勢いよく飛び散る危険性がある。基本的に前面部分(普段露出している部分)は当然相当に丈夫に作られているが、機器の筐体を分解した場合に露になる裏側の部分はかなり脆い箇所があるため、作業中に手や工具等が当たった場合や、近接の部品を外そうとした時の弾みなどで誤って破損しない様に非常に注意する必要がある。やむを得ず分解する必要がある場合には、万一の爆縮に備えて、防護ゴーグルをつけ、手足なども防護しておく必要があると言えよう。
ブラウン管の周辺や内部には、内部の電子ビームがシャドーマスクやアパーチャーグリルに衝突した際に発生するX線が飛散するのを防止するため、鉛の粉末が塗布、印刷されている。鉛は人体に有害であるため、ブラウン管を扱う際には手袋などを着用することが望ましい。
ブラウン管ディスプレイを長時間使い続けると焼き付きが発生し、画質が低下する。特に、同じ画像を映し続けるとブラウン管にその跡が残ってしまうことがある。